◯ Vancouver ファッション•シーン

fashion_m Jen Mendizabal

バンクーバーのファッション界に彗星のように現れたGYPTANA(ジプヒナ)。英語のGypsy(ジプシー) とスペイン語のGytana(ヒタナ)をつなげた,「ジプシー」という意味の造語だ。

ジプヒナのデザイナー、Jen・Mendizabal(ジェン・メンディサーバル)はヴェネズエラからやってきた生粋のヴェネズエラっ子。南米の明るい陽射しを思わせるわき上がるようなポジティブなエネルギーの持ち主で、彼女が笑うとまわりがパアーっと明るくなるようにみえる。

「南米のテイストをカナダにいるから北米のようにしたかったの」

明るい陽射しの街からバンクーバーにやってきてみたら、誰もが黒色と定形のスタイルに飽きていて、退屈していた。そこにカラーを入れる、シェイプを入れて、ダークカラーから個々のファッションのカラーに広げようとしているという。

「こっちではブーツを履くけど、ヴェネズエラではサンダルだから開放感もぜんぜん違うの」

ジェンは,ヴェネズエラの陽光の温度と、踏み出す一歩のひろがりを,バンクーバーのファッションにもたらした。

昨年行われた新人ファッションデザイナーによるファッションショーでミドルイーストの感覚と色使いでひときわ目を惹き、注目された彼女は、ヴェネズエラにグラフィック・デザイナーのスタジオを構え、大きなメーカーのデザインワークをてがけていた。

6年前、英語を習うためにバンクーバーにやってきて、しばらくは自国のデザイン会社をオンラインで続けていたが、スタジオを閉じ、ベリー・ダンサーとしてクラスを持ち、30人から40人の生徒を教えるようになり、ダンスに関連して洋服を作るようになった。

しかしそれはあくまで自己流。自分のパッションをファッションに注いでいたに過ぎなかった。そこで本格的にVCAD(ヴィジュアル・カレッジ・アート・デザイン)でファッションデザインを学んだ。最終的にグラフィックデザインもやめて、2年間のインターシップを卒業し、ハイエンドの女性用ジャケットや、スカートのデザインをしている会社でデザイナーのアシスタントとして、ブランドやヨガウエアをホルトレンフルで直す仕事を6ヶ月続けたが、自分でデザインしたい気持ちが高まり、フィルム・インダストリー・コスチュームを作りはじめ、ファッション・デザイナーとしての道を歩き出した。

映画の街、バンクーバーでは、映画用のコスチュームのデザインはつねに求められている。ジェンのジプシー風デザイン・センスを100%発揮できる、膨大な市場が彼女の前には広がっている。

 

6 3

back-issue

◯ Vancouver ファッション•シーン

keiko_boxall

Studio Keiko / Fashion Show  producer

日 本、ヨーロッパでのモデル事務所の経営をはじめ、30年に渡るファッション業界の経験を生 かして,現在バンクーバーにおいて、ファッションショーのイベントプロデュース,ショーの振り付け、モデルトレーニングと幅広く質の高い活動を展開してい る。東京では近年、Jha Jha Ojha Angelのファッションショーを,ロック•スタジオで手がけた。バンクーバーでは、Aydenギャラリー、バンクバー美術館,,,等。またフェアモン ト・ホテル・バンクーバーにおいてシャネル・ファッションショーではカナダ内外から絶賛を浴びた。http://www.studiokeiko.ca/