◯ スパイス日記

家庭の万能薬ジンジャー(生姜)

Photograph & Text by Tamako Louie

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早いものでもう2月、”新年のお祝い気分からなかなか抜けられない” なんて思っているうちに新しい月がやって来ちゃった・・・、なんて方も多いのでは? でも旧正月(春節)は今年2月8日、まだ暫くお正月気分でも大丈夫! というのも我が家は主人が中国系なので2月に入ってからもお祝い事が続きます。

それにしても2月は1年で一番寒さが厳しい時期ではないでしょうか? 体の冷え、肩こりや筋肉の緊張で血行が悪くなりがちな季節、春の光が待ち遠しですよね。日本は暖冬で、梅の花がもう開いているなんて話を耳にしたかと思うと、豪雪で関東でも雪が降ったりと、お天気は不安定。そこで家庭に常備したい万能薬、ジンジャーのお話です。

ニンニクと共に料理には欠かせないスパイスとしてどこの家庭にもあるジンジャー、香や風味だけでなく効能もすばらしいものです。特に女性の体には嬉しい効果も沢山あります。冷え解消、便秘解消、胃腸環境改善、免疫力アップ、殺菌作法と並べたら切りがないくらいで、薬膳にも欠かせない人気のスパイスです。でも実は使い方によって効果が異なる事をご存じでしょうか? ショウガというと身体を温め冷えを解消するというイメージがあると思いますが、生、調理、乾燥(パウダー)それぞれ使い方のコツを知っておくとぐっと効果が高まります。夏の冷房冷え対策として生の擦りおろしショウガを冷ややっこに乗せて食す、これは実はほとんど効果はなく、かえって体の芯を冷やしてしまいますから注意が必要です。

まず生ショウガは殺菌作用、吐き気や頭痛を抑える作用、風邪や咳の症状にお勧めです。お寿司に添えるガリは生ショウガの殺菌作用と魚の臭みを消す作用を利用したもので、理にかなった効率的な使い方です。すべての野菜や果物に言える事ですが、ショウガを利用する場合は皮と実の間に栄養分や有効成分が多いので、皮はできるだけむかずに、汚い部分だけを取り除き、洗って丸ごと使った方がお得です。生ショウガに含まれる辛み成分(ジンゲロール)は血行を促しますから手足が温まる感じがしますが、これは熱を末しょうに送りだし、身体内部の体温を下げてしまいますので、熱を下げる場合に効果的。免疫力の向上にも生ショウガが良いですから、風邪ひきや食あたり、頭痛の時は生がお勧めです。

そしてこの時期、全身を温めるためにはショウガを加熱または乾燥させて使いましょう。お料理に刻みショウガをふんだんに使って炒めものやスープ、生姜焼きなどにするのが簡単な取り入れ方ですがここでもう一つの利用法が乾燥ショウガです。乾燥ショウガは古くから中国の漢方薬として腹痛をやわらげ、体内を温める薬効が記されています。冷え性解消、胃腸の働きを活発にし消化吸収を高める効果は乾燥ショウガが効果的です。新鮮な生ショウガを薄くスライスし、かさならないように広げ、外で1~2日天日干しにするか、室内で1週間ほど乾燥させると簡単に家庭でも作ることができますのでぜひ試してみてください。

乾燥ショウガは日持ちがしますし、持ち運びにも困りませんからビンやジップロックの袋に入れ、冷蔵庫に常備しておけば煮物やスープ、ショウガ紅茶などを楽しむ時には重宝します。そして調理する場合も生ショウガよりうまみが凝縮され味もまろやかで深みが増します。乾燥ショウガをスパイスミルなどでパウダーにして利用することもできます。ただし生ショウガのような薬味としての辛味や香りは消えてしまいますのでお好みと目的で使い分けてくださいね。寒さの厳しいこの季節、ぜひショウガを上手に活用して体のバランスを整えましょう。

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◯ スパイス日記

2015 Dec 06 Make 3

Tamako Louie / パステルシャインアート・セラピスト、オーラソーマ&現代レイキプラクティショナー

東京でのOL生活をへて結婚と同時にカナダへ移住。オーラソーマでの体験をきっかけに、レイキ、エネルギーワークを学ぶ。 近年は癒しと浄化を促すヒーリングアート「パステルシャインアート」を通しての活動にも力を入れている。

https://www.facebook.com/tamako.louie